お口の臭いが気になったら口臭外来

口臭と文化

 

国毎の文化に大きな違いがあるように、口臭に対する考え方はその国毎に大きく異なっています。白人の習慣として、相手に頬ずりをしたりキスをしたりすることがあいさつ代わりとなっています。この時に口臭があることは、重大なマナー違反と考えられているのです。したがって、日本のように口臭外来はありません。小さなころから、口臭予防が習慣付けられているからです。

 

 

日本に歯ブラシが入ってきたのは戦後になってからです。それまでの日本人は口臭を気にする人などいなかったのです。もちろん、口臭を予防するだけではなく歯の健康を守るためにも歯磨きは推奨されるべきです。

 

 

しかし、日本人がアメリカ人よりも体質的に口臭が強いと言うことではないのです。アメリカ人でも食事の直後は口臭がします。人為的な手段で素早く口臭を消すことが当たり前になっているのですね。

 

 

外国の薬局に行くと、ブレスケアの商品が店舗の一角を占めているのです。日本だけではなくアジア圏では口臭に対する考え方は同じようなものです。

 

 

それでも食べ物の種類によって、口臭の程度は異なるようです。食習慣と文化には大きな関係があるのですね。

 

 

過去の習慣を肯定しているわけではありません。悪いところは今からでも改めるべきでしょう。歯磨きをこまめに行い、できるだけ口臭を抑える努力をしなければならないのです。
生理的口臭と呼ばれるものは、意識的に抑制しなければ避けられないものです。
口臭外来ではこの種類の口臭は病気ではないと考えられており、治療の対象とはなりません。